『陸奥新報』2006年9月5日付

弘大の総資産は623億円
05年度財務諸表を公表


 弘前大学(遠藤正彦学長)は4日、2005年度の財務諸表を公表した。国
立大学法人化に伴い、公表が義務付けられたもので、国立大学法人会計基準な
どに従って作成され、今月1日付で文部科学省に承認された。

 昨年度の財政状況を示す貸借対照表によると、総資産額は623億8779
万2016円で、負債合計は320億9848万1647円、資本合計は30
2億8931万369円。

 運営状況を示す損益計算書によると、経常費用は292億1987万829
1円、経常収益は301億9629万1499円。いずれも前年度比増で、主
に増額となった経常費用は、入試会場を増やしたことなどにより約9400万
円増の教育経費、退職者増や付属病院の夜間診療手当などの新設により約3億
600万円増の人件費など。同じく経常収益は国からの運営費交付金が約2億
5700万円減ったが、付属病院収益が約5億300万円増となり、また受託
研究費など外部資金が約1億3100万円増で前年度に比べ約4割増えた。経
常利益は9億7641万3208円、目的積立金取り崩し額を加え総利益は約
11億2700万円で、前年度比約4億3800万円減。