『読売新聞』2006年9月5日付

女性教授の割合が東大、わずか3%台…経済、薬学部はゼロ


 東京大学の全教授に占める女性の割合は3・8%にすぎず、全大学平均の3
分の1にとどまっていることがわかった。

 男女共同参画の観点から女性教官の増加が求められているが、東大はほとん
どの学部が5人以下で、経済学部と薬学部はゼロ。最高学府の後進性が浮き彫
りになった。

 東京大学人事部によれば、今年7月1日現在の全学の女性教授の数は47人
(総数1253人)で、全体の中で占める割合は3・8%。国立大学平均の6・
6%、全大学平均の10・5%に比べ、ずっと低かった。学部別にみると、1
0人を超えたのは教養学部だけ。医学部の3人はいずれも看護学系だった。

 1995年の東大女性教授の割合は2・0%だった。東大は2003年に
「男女共同参画基本計画」をまとめ、女性教員増加に努めているが、もともと
数が少ないため、短期間で急増させるのは難しいという。