『日本経済新聞』2006年9月2日付

医学部学士編入に地域枠・大分大と島根大


 島根大学と大分大学は2007年度から、医学部の学士編入に地元出身者向けの
「地域枠」を設けることを決めた。「定着率を高めるため、すでに県内に生活
基盤があるような成熟した人材を集めたい」(大分大)との期待がある。へき
地などの医師不足解消に向け、入試に地域枠を設ける医学部が増えているが、
学士編入では初めて。

 島根大は今春入試から推薦入試の中に地域枠を設けており、これを学部卒業
者が対象の3年次編入にも広げる。3年次編入の定員10人のうち3人以内を地域枠
とし、同県出身で、へき地での医療活動に携わる使命感のある人材を募集する。