『日本経済新聞』2006年9月3日付

臨時国会、教育基本法改正を最優先・安倍氏


 安倍晋三官房長官は3日、盛岡市内で開いた自民党東北ブロック大会で、次期
首相に就任した場合に秋の臨時国会で優先する法案について「臨時国会は日数
が限られているので集中して課題に取り組まなければならない。やはりその中
でも大切なのは教育基本法の改正だ」と述べ、先の通常国会で継続審議になっ
た教育基本法改正案の国会成立を最優先する考えを明らかにした。

 教基法改正案と同様、継続審議になった社会保険庁改革関連法案に関しては
「今の改革案のままでいいのかどうか。もっと抜本的に改革していかなければ
ならない」と表明。不祥事が続く社保庁を、国の特別な機関「ねんきん事業機
構」として事実上、存続させる内容の現在の法案を修正したい意向を表明した。

 安倍氏は国会成立を急ぐべき法案として、防衛庁の省格上げ法案と、11月に
期限切れになるテロ対策特別措置法を延長する法案も例示した。