『朝日新聞』2006年9月2日付

日本の伝統、文化「学校現場で植え付けを」 小坂文科相


 小坂文部科学相は2日、教育基本法改正案の「愛国心」に関連し、「日本の
伝統、文化、芸術、音楽について、学校現場でしっかり植え付けていくことが
必要だ」と述べた。青森県八戸市で開かれた「教育改革タウンミーティング」
で、会場からの質問に答えた。

 閉会後の記者会見では、「教育改革について内閣がリーダーシップをとると
いう意見があることは共鳴できる」と話した。

 さらに、義務教育費国庫負担金の負担率が2分の1から3分の1に引き下げ
られたことで、「都市と地方との格差が生じる」と指摘。同法案の早期成立と
ともに教育振興基本計画の速やかな策定を目指し、「地方自治体に必要な教育
予算を確保するよう、対話を通じて働きかけたい」と述べた。