『産経新聞』2006年9月1日付

新潟、長岡に「日本会議」キャラバン隊 教育基本法改正訴え


 誇りある国づくりを目指す国民運動ネットワーク「日本会議」(会長=三好
達・元最高裁長官)の全国キャラバン隊が31日、新潟市と長岡市を訪れ、
「子供たちの愛国心をはぐくむため、教育基本法の改正が必要」などと訴えた。
キャラバン隊は1日午後6時半から、上越市の市民プラザでも集会を開く。

 この日は、日本会議の会員拡大部長、猫西宗明氏を隊長とするキャラバン隊
のメンバー4人が県内入り。午後1時から、新潟市の護国神社で開かれた日本
会議新潟県本部の会合に出席。教育基本法の改正や男系天皇の維持、国民の靖
国神社参拝を訴えた。

 会合では、県本部の滝沢宇平副議長が「最近の日本は国を愛する意識が薄く
なっている。国民が祖国をしっかりと認識できるように、われわれが先頭に立っ
て活動したい」とあいさつ。3月7日に東京・日本武道館で開催された「皇室
の伝統を守る1万人大会」のビデオが上映された。

 その後、猫西隊長が講演。現行の教育基本法を「事実上、占領軍がつくった
ようなもの。これによって日本が弱体化し、戦後教育がゆがめられた」と批判。
そのうえで、「今こそ日本人の手で新しい教育をつくり直すべき」と強調した。
また、政府が通常国会に提出した教育基本法改正案に「愛国心」や「宗教的情
操の涵養(かんよう)」の文言を明記するよう求めた。

 皇室典範改正議論にも触れ、「女系天皇は、2600年以上続いている万世
一系を否定することになり、認められない」とした。

 首相の靖国神社参拝には賛同する一方、「『参拝しないなら首脳会談を開く』
などとする中国の言い分は明確な内政干渉。許すべきでない」と語気を強めた。

 一行はこの後、日本会議の支部が設置される予定の長岡市を訪問。午後6時
から青善会館で開いた結成準備委員会に出席。年内に長岡支部立ち上げを目指
すことを確認した。