『毎日新聞』新潟版 2006年8月31日付 上越市:信州大と連携へ 産学官の共同研究促進 /新潟 上越市は10月、信州大学工学部と同市内の企業の共同研究を促進する窓口 「産学官連携室」を同市本町5の市役所街なかサテライト」に開設し、大学と 企業を仲介する「出会いの場」として機能させる。 同市内には機械加工や金属加工などの素材型企業が多く、長野市の同大とは 地理的にも近い。研究を新技術・新製品開発に生かせる企業を探していた同大 と、大学との連携で活性化を図りたい同市とで方針が一致し、同月に協定を締 結する方針。 産学連携室には、大学側が職員1人をコーディネーターとして配置する。当 面、コーディネーターと市の担当職員が企業訪問を実施し、企業側のニーズと 同学部が保有する研究成果とを結びつける役割などを果たす。同市内で研究発 表会なども開催する予定だ。同市産業振興課の担当者は「連携が進めば、地元 企業の技術者を対象にした社会人大学院の開設も考えたい」と期待している。 【萩原滋樹】 |