共同通信配信記事 2006年8月30日付

博士課程51年ぶり定員減
国立大、受け皿不足背景


 文部科学省は30日、国立大の来年度入学定員を公表した。1956年度か
ら増加を続けていた大学院・博士課程の定員が本年度より118人少ない1万
4282人となり、51年ぶりに減少に転じた。

 文科省は「博士クラスの人材は企業など社会の受け皿が不足しており、大学
側が需要に合った定員見直しを進めていることの表れ」とみており、減少傾向
は今後も続く見通しだ。

 文科省によると、国立大の博士課程入学定員は56年度の2304人から年々
増え続け、96年度には1万人を突破。2003年度以降は年100人前後の
「微増」が続いていた。