『読売新聞』2006年8月25日付

教職大学院で「プロ」育成・・・都教委、学芸大などへ中堅派遣


 指導力のある"プロ教師"を育成しようと、東京都教育委員会は24日、20
08年度から教職大学院の設置を目指している六つの大学と連携するプランを
打ち出した。

 都教委が作成したカリキュラムを大学側に提示したうえで、都内の公立学校
で教育実習生を受け入れる一方、現職の中堅教員を派遣して学んでもらう。都
道府県教委と教職大学院の連携は全国でも初めてという。

 都教委と協議しているのは東京学芸大、白百合女子大、聖徳大、創価大、玉
川大、早稲田大の6大学。都教委では、優秀な新人教員の確保や現職教員の指
導力向上を狙い、特別枠で大学院修了者を採用したり、授業力向上のために開
いている「東京教師道場」修了者などの教員を1年間派遣したりすることを検
討している。

 教職大学院は、中央教育審議会が先月出した最終答申の中に盛り込まれた。
指導や学級運営についての専門教育を目的に、08年4月の開学を目指してい
る。