『日本経済新聞』2006年8月26日付

研究者の卵、海外の一流研究室で国際経験・文科省が派遣


 文部科学省は来年度から、「研究者の卵」である理工系の大学院生らを、ノー
ベル賞級の成果をあげている海外の大学研究室などに派遣する事業を始める。
年間約400人を選ぶ予定で、期間は1カ月から1年。日本の若手研究者は国際経験
が乏しいと指摘されており、早い段階から海外で武者修行してもらい、研究開
発の国際競争力の底上げを狙う。

 新事業は「若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム」
(仮称)。同省が所管する日本学術振興会が窓口になって実施する計画。大学
院生の中でも若い修士課程を中心に対象とする考え。