共同通信配信記事 2006年8月21日付

国立大が看護師大募集
東大は300人


 東京大学の300人をはじめ、各地の国立大学病院などが来春採用の看護師
を大募集している。医療制度改革に合わせ、臓器移植など高度医療を支えるス
タッフの充実を図る狙い。だが引く手あまたの看護師集めは容易ではなく、教
授陣も看護学校を行脚するなど、人材確保に汗を流している。

 東大医学部付属病院(永井良三院長)は2007年度に06年度の2・5倍
に上る300人を募集する。年に100人程度生じる欠員補充だけなら、従来
は看護部が関東で集めてきた。だが、今回は病院一丸となって全国から人材を
募る必要がある。

 増員で同病院の看護師は1000人を超し、夜勤体制を1病棟当たり3人か
ら4人に強化できる。看護師は患者に目が届きやすくなり、医師も看護師の代
わりを務めるような作業を減らせる。

 このため東大のほか、北海道大(210人)東京医科歯科大(本年度の追加
募集を含め190人)など、看護師の大量募集が相次いでいる。