『山陰中央新報』2006年8月12日付

出雲で教育基本法県民の集い


 秋の臨時国会への継続審議となった教育基本法改正案に反対する県教職員組
合(多賀三雄執行委員長)は十二日、出雲市塩冶有原町の市民会館で集会「憲
法・教育基本法の改悪とめよう!子どもと教育の未来をひらく県民1000人
の集い」を開き、改正案の廃案に向けて活動を広げていくことを確認した。

 集会には、教職員や保護者、一般市民ら千百五十人が参加。多賀委員長は冒
頭で、改定案は国民のための教育を国家のための教育に変えて政府が教育を支
配しやすくしようとしているとし、「改正せずに生かしながら、子どもと教育、
平和な日本と世界の未来を切り開こう」と呼び掛けた。

 その後、松本由理子ちひろ美術館副館長が「子ども、未来、命〜ちひろの思
いと憲法」と題して講演。島根大学職員組合の竹永三男委員長が憲法について
スピーチした後、保護者や教職員ら四人が平和への思いをリレートークした。

 同組合では今後、改正案廃案を衆参両院に請願するの署名簿記入を諸団体へ
呼び掛けながらネットワークを広げていく。