共同通信配信記事 2006年8月10日付

採用凍結中に独自に職員募集
大阪市立大


 深刻な財政状況を受けて大阪市が職員採用を本年度から5年間、原則凍結し
ている中で、大阪市立大が市側に無断で来年4月採用の事務職員の募集を始め
ていたことが10日、分かった。

 大学側は、今年4月に独立行政法人になって市から派遣されていた職員の引
き揚げが進み、人材確保が必要としている。

 採用は若干名。大学によると、独立行政法人化により市から派遣されている
事務職員167人のうち20人が市に引き揚げ、今後も毎年、20人程度が引
き揚げる。

 大学は本年度、民間の人材派遣会社から46人の派遣社員を採用したが、法
人化に伴う業務の拡大に対応できないと判断し、独自に新規採用に踏み切った。

 市は、市政改革マニフェストで職員採用凍結を盛り込んだ。小中学校の教員
などを除き採用を5年間凍結。約4万7000人いる市職員を約5000人削
減、さらに大学の独立法人化で約2000人削減するとしていた。