『毎日新聞』2006年8月9日付 市場化テスト:公共サービスの競争入札、11分野で実施へ 公共サービスの担い手を官民の競争入札で決める「市場化テスト」について、 政府の官民競争入札等監理委員会は9日、実施方法など基本方針の素案をまと めた。同テストは来年度から本格実施することになっており、第1弾としてハ ローワーク関連事業など11分野を実施する方針。9月上旬に閣議決定する。 素案は公共サービスについて「不必要な事業は廃止し、必要な事業も民間に 委ねられるものは競争入札にかける」との原則を明記。最低年1回のペースで 基本方針と対象事業を見直すことも盛り込んだ。 市場化テストの対象については▽実施主体の創意と工夫を反映させる必要性 が高いか▽透明・公正な競争が必要か−−などの選定基準を設定した。対象1 1分野は求人開拓事業、国民年金保険料収納事業、統計調査などで、来年度か ら順次実施する。 また民間業者が落札した場合、サービスを担っていた公務員の雇用は配置転 換で確保する。配置転換先の部署は新規採用を抑制することで対応する。【小 林多美子】 |