『東奥日報』2006年8月9日付

弘大病院が来春看護職員大量採用


 弘前大学医学部付属病院(花田勝美病院長)は来春に向け、看護職員約百人
を募集する。同病院の採用枠は例年、退職者補充による三十人程度で推移して
きたが、三倍以上となる。これまで入院患者十人に対し、看護職員一人を配置
する「十対一」体制だったが、国の診療報酬改定を背景に「七対一」体制を目
指すことも一因で、特定機能病院としての一層手厚い看護と、看護師らの負担
軽減も期待される。

 診療報酬は、看護職員一人が受け持つ入院患者が少ないほど高くなるよう設
定している。

 こうした中、今年四月からの厚生労働省の診療報酬改定では、看護職員一人
当たりの入院患者が十五人、十三人、十人のこれまでの区分に加え、より充実
した七人の区分が新設された。

 弘大病院の入院患者は現在、約五百人に上っており計算上、看護職員を約八
十人増やす必要があった。同病院には現在、外来診療も含めて看護師約三百三
十人が勤務しており、今回の大量採用が実現すれば四百十人規模となる方向だ。

 弘大は増加分の人件費は診療報酬で補う意向で、病院や患者側へのしわ寄せ
はないとしている。募集する職種は看護師・助産師。問い合わせは弘大病院総
務課人事担当(電話0172-33-5111)へ。