共同通信配信記事 2006年8月4日付

教育改革を最重視 新政権で安倍氏見解


 安倍晋三官房長官は4日、大津市内で講演し、ポスト小泉政権で最も重視す
る課題として教育改革を挙げ、先の通常国会で継続審議となった教育基本法改
正案の早期成立を目指す考えを表明した。改革の内容については、「公」の意
識を子どもたちに養わせる必要性を訴えた。安倍氏は9月の自民党総裁選出馬
にあたり、政権構想の柱に教育改革を据える意向だ。

 安倍氏は次期政権の政策課題に関して「21世紀の日本をどういう国にした
いかを考えると根本は教育だと思う。9月以降、われわれに課せられた大きな
使命は教育改革だ」と強調した。

 さらに、地域や国に貢献したいと思う子どもが米国や中国に比べ少ないとの
調査結果に触れ、「学力向上とともに、『公』への観念をしっかりと植え付け
ないといけない」と述べた。