共同通信配信記事 2006年8月4日付

4業務の市場化テスト提言 統計センター見直しで


 政府の統計データの集計をする独立行政法人「統計センター」の組織見直し
を検討していた総務省の有識者研究会(座長・坂東真理子昭和女子大副学長)
は4日、データ入力など4種類の業務で、官民が受注を競い合う市場化テスト
や民間委託の導入を求める提言をまとめた。

 総務省はこれを受け、9月中に具体的な計画を定め、来年度にも市場化テス
トを実施する方針。

 提言が市場化テストなどの対象業務に挙げたのは、入力のほか回答票の整理、
分類、コンピューターシステムの保守。ただ、消費者物価指数や失業率など、
市場に影響を与える情報を扱うため、民間に業務を委ねる場合は情報管理に注
意するよう求めた。

 統計センターは33種類の政府統計で集計業務を担当。職員は約900人で、
国家公務員の身分を持つ。