『朝日新聞』2006年8月3日付

リストラ前提「公務員にもスト権を」 中川政調会長


 自民党の中川秀直政調会長は3日、東京都内のホテルで開かれた討論会で、
公務員制度改革について「民間並みのリストラを可能とする代わりに、公務員
にスト権、労働協約締結権などの労働基本権を付与すればいい」と述べた。

 中川氏は公務員人件費の削減ができない場合について「増税に直結する問題
だ」と指摘し、「ポスト小泉の課題だ。総裁候補は考えを示すべきだ」として、
9月の自民党総裁選で争点にすべきだとの考えを示した。この問題を政府の行
政改革推進本部の専門調査会が5年間で検討するとしていることについては
「遅すぎる」と批判した。

 これに対し、同席した連合の高木剛会長も「(見直しは)長くても2年ぐら
いで決着をつけてもらえば、と思っている」と議論を急ぐよう求めた。