『東海日日新聞』2006年7月28日付

豊橋技術科学大学と豊川信用金庫が包括協定


 豊橋技術科学大学(西永頌学長)と豊川信用金庫(日比嘉男理事長)は27
日、技科大で「教育研究の振興と産学連携の推進に関する協定」(包括協定)
を締結した。技科大が金融機関と包括協定を結ぶのは先月の豊橋信用金庫と蒲
郡信用金庫に続く3例目。

 技科大の持つ技術、研究力と同金庫が持つ地域のネットワークを融合するこ
とで、新たな教育研究の振興と産学連携を深めることが目的。

 協定の調印後、西永学長は「今回の締結で技術相談から発展して共同研究に
つなげ、大学が持つ力を活用してもらうことで地域貢献をしていきたい」、日
比嘉男理事長は「地域の中小企業は技術革新に迫られているが、どう糸口をつ
かんでいいのか分からないのが実情。大学とのパイプ役として地域に元気を与
えれば」とそれぞれ話した。

 今後は、技科大と同金庫が紹介する企業による共同研究や技術相談などで産
学連携を推進するほか、技科大生のインターンシップ受け入れを通じた交流を
目指す。また、10月4日に同金庫が開催する「第2回かわしんビジネス交流
会」の共催を予定、技科大がブースを出展し、参加企業の技術相談を行う。