共同通信配信記事 2006年7月24日付

私大の定員割れ4割
前年度比11ポイント上昇


 今春の大学入試で入学者数が定員を下回り「定員割れ」となった4年制の私
立大学は前年度より62校増え、過去最悪の222校に上ったことが24日、
日本私立学校振興・共済事業団の調査で分かった。定員割れの割合は前年度比
11ポイント上昇、40%に達した。

 また、入学者が定員の70%に満たない大学数も前年度の52校から62校
に増加。短大も定員割れ校の割合が51%(前年度42%)と半数を超えるな
ど、2007年度にも予想される進学希望者の「大学全入時代」を前に、大学
の経営基盤がさらに悪化していることが明らかになった。

 同事業団は「少子化による競争激化で、時代に合った学部の新設で生き残り
をかける大学が増える一方、不人気学部の廃止などスリム化が進んでいない」
と大学の経営努力不足を指摘している。