時事通信配信記事 2006年7月25日付

教育基本法改正で国民的議論を=鳩山幹事長


 民主党は24日夕、秋の臨時国会で教育基本法改正に向けた議論が再開され
るのに備え、「教育再生シンポジウム」を都内で開催した。鳩山由紀夫幹事長
はあいさつで「国会の中だけで結論を出してはいけない。国民参加の下で納得
してもらえる教育基本法案を作りたい」として、先の通常国会で継続審議となっ
た同党提出の「日本国教育基本法案」への理解を求めた。

 民主党案は焦点の「愛国心」について、前文で「日本を愛する心を涵養(か
んよう)」としているのが特徴。政府案は「わが国と郷土を愛する態度」とし
ており、民主党は、自然にしみこむとの意味の「涵養」という表現を使うこと
で、愛国心の強制にはつながらないとの立場だ。同党は、「基本法案」への国
民の理解を広げるため、東京を手始めに全国各地で対話集会を開く方針だ。
(了)