『朝日新聞』2006年7月21日付

来年度シーリング閣議了解 一般歳出46.8兆円


 政府は21日午前の閣議で、07年度予算の概算要求基準(シーリング)を
了解した。政策的経費にあたる一般歳出総額は46.8兆円と、シーリング段
階では9年ぶりに46兆円台に抑えた。次期政権が取り組む予算編成の土台と
なる。

 「骨太の方針2006」に盛り込まれた最大14.3兆円の歳出削減策(2
011年度時点)に沿って決めた。(1)公共事業や政府の途上国援助(OD
A)の3%削減(2)社会保障費の伸びを7700億円から5500億円に抑
制(3)防衛費や国立大運営費交付金、私学助成の1%削減、などが柱。児童
手当拡充や米軍再編経費の財源は別枠として秋以降に検討する。

 各省庁はこの基準に従って8月末までに予算の概算要求をする。