『愛媛新聞』2006年7月18日付

平和教育を取り戻せ 松山で集会


 「戦争をとめよう!7・17えひめ集会」が17日、松山市三番町6丁目の
コムズであり、市民ら約30人が教育基本法改正について反対の立場から議論
を深めた。

 市民団体「とめよう戦争への道!百万人署名運動県連絡会」が主催。広島県
教職員組合の名原幹雄さん(55)が同県の教育現場の現状を報告した。

 名原さんは「教職員は大量の報告書を課されて疲弊し、県教委の不当な処分
や異動などで組合も弱体化させられ、平和教育も解体されている」と指摘。
「教職員は将来の展望を失い、自殺者も出るほか、定年前に辞める教職員も増
えてきた」と説明した。

 続いて、名原さんと松山大の大内裕和助教授(教育社会学)が「日の丸・君
が代問題」などについて対談。大内助教授は「『日の丸・君が代を強制しない』
との国会答弁があったが、教育現場では強制が進み、広島県や東京都では着席
で処分も出ている。ただ、教基法があるからこそ教職員は反対することができ
る」と述べた。