『中国新聞』2006年7月14日付

県立広島大としまなみ信金が協定

 ▽人材や組織力活用へ


 しまなみ信用金庫(三原市、大藤直也理事長)と県立広島大(広島市南区、
赤岡功学長)は十三日、互いの人材や組織力を活用し合う包括協定を締結した。
信金の地域ネットワークと大学の知的資源を結びつけ、中小企業の新事業支援
などに取り組む。

 大藤理事長と赤岡学長が、三原市内で協定書に調印した。連携して進めるテー
マとして、地域経済の活性化▽中小企業などの創業支援▽技術相談や共同研究―
を掲げる。

 当面の連携項目を「バイオテクノロジーとそのビジネス化」とし、九月から
計六回、三原市内で同信金の取引先を対象としたセミナーを開く。同大の研究
者が講師を務め、微生物利用や遺伝子組み換え技術の事業化について説明する。

 同信金が大学と協定を結ぶのは初めて。県立広島大と民間企業の包括協定は、
広島銀行(広島市中区)、広島信用金庫(同)に続いて三件目となる。(影戸
豊)