『毎日新聞』中部版 2006年7月12日付

名古屋市立大:生き残りかけて、高校を個別訪問


 今年4月に地方独立行政法人に移行した名古屋市立大(名古屋市瑞穂区、西
野仁雄学長)は11日、教授や職員が高校に出向き、大学案内の配布を始めた。
少子化で大学間競争が激化する中、生き残りをかけた人材確保策の一環。今週
までに東海3県の公・私立計41高校を訪問する予定だという。

 同大の入学志願者は▽04年度4288人▽05年度3991人▽06年度
3874人−−と年々減少。独立行政法人への移行を機に、新たな人材確保策
を検討。これまでは大学案内を東海3県の全公・私立約450高校に郵送して
いたが、今年からは450校のうち、過去3年間の同大合格者・志願者が多い
高校をピックアップし、個別に訪問することを決めた。

 11日は教授、職員が2人1組になり、計3組が名古屋市内や岐阜県の高校
計7校を訪問。進路指導担当者に同大が求める学生像を説明した。【式守克史】