『日刊建設通信新聞』2006年7月10日付

附属病院再開発PFI/4万平米新病棟を建設/筑波大


 筑波大学(茨城県つくば市)が、PFI導入を計画している「附属病院再開
発整備事業」の概要が分かった。延べ約4万m2の新病棟建設のほか、既存病棟
の改修などを組み合わせる方針で、事業期間は15−20年程度を検討してい
る。11月に実施方針を公表し、2007年4月の入札公告、08年4月の事
業者決定を予定している。

 新築する「新B棟」は延べ4万0399m2の急性期病棟で、599床を計画
している。高機能手術室や集中治療室なども配置する。新B棟の事業方式は、
BTO(建設・譲渡・運営)を採用する。

 このほか改修では、A棟延べ2429m2、新A棟延べ2093m2、B棟延べ
2万1021m2などで、亜急性期病床の整備や機能改善整備、老朽改善整備な
どを計画している。

 既存棟の改修には、RO(改修・運営)方式を採用する。

 PFIの事業範囲は、設計・建設や維持管理のほか、大規模修繕、移転業務、
給食、検体検査、看護補助、診療情報管理、医療事務、医療機器の調達――な
どを想定している。

 現在の筑波大学附属病院の規模は、A−F棟など総延べ7万0953m2。

 所在地は、つくば市天久保2−1−1の敷地約7.8ha。