共同通信配信記事 2006年6月27日付

香川大が1億3000万未払い 違法なサービス残業


 香川大(高松市)が高松労働基準監督署から違法なサービス残業を是正する
よう勧告を受け、職員595人に、未払いだった約半年分の賃金計約1億32
00万円を支払っていたことが27日、分かった。

 香川大によると、未払いの賃金は独立行政法人になった2004年4月から
同年10月ごろまでで、事務職員や大学病院の医師、看護師の超過勤務約5万
時間分。法人化に伴い、時間外労働を月45時間までとする労使協定を結んだ
が、実際は各部署に月14時間分の予算しか配分せず、それを超える分がサー
ビス残業になっていた。

 同大学は04年11月に勤務時間の管理を改善し、サービス残業はなくなっ
た。その後、05年3月に労基署から是正勧告を受け、未払いになっていた半
年分を職員に追加支給した。