『岩手日報』2006年6月21日付

特許収入国内の大学全国2位 岩手大


 2005年度に岩手大(平山健一学長)が得た特許収入は約4800万円で、
国内の大学では名古屋大に次ぎ2番目の額となったことが、文科省の調べで分
かった。

 同大が昨年度取得した特許は、化学や情報通信関連技術の分野で計10件。
国立大学が法人化された04年度の特許収入(189万円)を大きく上回った。

 同大研究協力課の及川幸史主任は「法人化後、それまで教員が個人で持って
いた特許を大学が買い戻した。そのため複数の特許がパッケージ化され、企業
にとって使用可能な範囲が広がったことが、今回の収入増額につながった」と
話す。

 青色発光ダイオード(LED)技術で03年度以降ずばぬけた収入がある名
古屋大は、一部の特許切れはあったが、2億円近くを確保。そのほか筑波大、
北海道大、東京工業大などが大幅に収入額を伸ばし、東北では東北大が110
0万円となった。集計途中の公立、私立大を含む国内の大学の特許収入は総額
6億円を超え、1999年度の調査開始以来最高となる見込みだ。