『山形新聞』2006年6月20日付

商工中金と県立産業技術短大校が産学連携協定を締結


 商工中金の山形、酒田両支店と、県立産業技術短期大学校、同大学校庄内校
は19日、産学連携を図る協定を結んだ。中小企業の技術と、大学校側の技術を
結び付け、新たなものづくりにつなげたい考えだ。

 この日、商工中金の大山淳山形支店長、池野洋臣酒田支店長と、赤塚孝雄学
校長(両校兼務)らが、酒田市の同大学校庄内校で会見。商工中金の伊藤学理
事と赤塚学校長が協定書を交わした。

 提携を申し入れた商工中金は、取引先の中小企業が抱える商品開発などへの
悩みに対し、両校から支援を受けられるメリットがあるとしている。一方、赤
塚学校長は「提携は地域の企業におけるニーズを知ると同時に、本校の取り組
みを企業側に知ってもらえる良い機会」と説明した。

 協定の第一義的な目的は、人的ネットワークづくり。商工中金が今後、産学
連携に関連した融資について中小企業から相談を受けた場合は検討するという。

 商工中金は、これまでに全国で国立大学などと提携した例が4件ある。群馬大
と地元商工中金との提携では、健康食品の開発を進めた実例があるという。両
校が金融機関と協定書を交わすのは初めて。