『産経新聞』2006年6月18日付

教基法改正案修正求める 日本会議総会


 憲法の見直しや教育正常化に取り組む「日本会議」(会長、三好達・元最高
裁長官)の総会が18日、東京・平河町の海運クラブで開かれ、教育基本法改
正案の修正などを求める決議を採択した。

 ジャーナリストの櫻井よしこさんら約500人が参加。教育正常化への国民
運動推進などを盛り込んだ平成18年度運動方針が発表された。

 決議は、教育基本法改正の政府案について(1)国を愛する「態度」を「心」
に修正する(2)「宗教的情操の涵養(かんよう)」を明記する(3)教育行
政混乱の原因である「不当な支配」の文言を削除するーを要望。

 皇位継承問題をめぐっては「男系維持を原則としない限り皇室典範改定には
賛同できない」とした上で、相続税問題など皇室制度の改善に正面から取り組
むとした。

 靖国神社に代わる国立追悼施設構想や「A級戦犯」分祀(ぶんし)要求には
改めて強く反対し「首相の靖国神社参拝を支持する」と表明した。