『河北新報』2006年6月15日付

宮教大新学長に高橋氏 東北の国立大で初の公募 


 宮城教育大(仙台市青葉区)の学長選考会議は14日、任期満了に伴う学長
選考の結果、次期学長に高橋孝助理事(62)を選出したと発表した。文部科
学相の任命を経て8月1日に就任する。任期は2010年3月まで。

 国立大の学長は従来、学内選挙で選んでいたが、04年度の独立行政法人化
で、学内委員と外部委員による選考会議が決める方式に変わった。

 宮教大は今回、東北の国立大で初めて学長候補を公募。5人が名乗りを上げ、
選考会議が書類審査や面接で高橋氏と青木守弘教授(62)の2人に絞り込ん
だ。

 今月9、12日の教職員による意向投票(有効投票171票)では、高橋氏
が101票を獲得。実績なども勘案した結果、全員一致で高橋氏に決定した。

 記者会見した高橋氏は「法人化によって大学も外部から評価される時代になっ
た。東北唯一の単科の教員養成大として、ブランド力を高めていきたい」と抱
負を述べた。

 高橋氏は秋田県湯沢市(旧雄勝町)出身。東大大学院人文科学研究科博士課
程中退。宮教大教育学部教授、宮教大付属小校長などを経て、04年4月から
現職。専門は中国近現代史。