共同通信配信記事 2006年6月15日付

ODA4%減、私学助成も 歳出改革で自民部会案


 自民党歳出改革プロジェクトチーム主査の河村建夫元文科相は15日、党本
部で開いた作業部会で、2011年度の基礎的財政収支の黒字化に向けた政府
開発援助(ODA)と文教科学分野での歳出削減案を提示した。

 ODA予算は対前年度比4%、文教科学分野では私学助成金を同1%それぞ
れ削減するほか(1)科学技術予算の対前年度比の伸びを1%程度に抑制(2)
国立大への運営交付金の対前年度比1%削減―を盛り込んだ。それぞれ07年
度から5年間、毎年実施する。また、小、中学校の教員数を5年間で1万人削
減する。

 これに対し、出席者からは「外交戦略として可能なのか」「私学振興は国が
支えるべきだ」などの異論も出た。作業部会では、さらに議論した上で来週中
に削減案を取りまとめる方針だ。