共同通信配信記事 2006年6月9日付

大学の特許収入が6億円超 国立8校1000万突破


 2005年度に国内の大学が得た特許収入の総額が初めて6億円を超え、過
去最高になる見込みであることが文部科学省の9日までの調べで分かった。

 これまでに調査した国立大の05年度の特許収入が総額約4億5000万円
で、集計途中の公立、私立大の分が約1億9000万円に達した。文科省は
「知的財産の活用が組織的、戦略的になってきた証しだ」と評価している。

 携帯電話や大型スクリーン、信号機など広く使われるようになった青色発光
ダイオード(LED)技術で03年度に4億円以上、04年度も3億円以上の
ずばぬけた収入があった名古屋大は、一部の特許権が切れたが依然2億円弱を
確保した。