『毎日新聞』大阪版 2006年6月5日付

教育基本法改正:「愛国心強制」と改正反対集会 大阪・北区で200人参加
 /大阪


 今国会で審議中の教育基本法改正案に反対する集会が4日、大阪市北区の市
立住まい情報センターで開かれた。デモ行進も行われ、参加者らは「『愛国心』
を強制する教育基本法改悪をみんなで止めよう」と訴えた。関西の教職員らで
結成する「みんなでとめよう!教育基本法改悪・全関西の集い実行委員会」が
主催。約200人が参加した。

 教育に関する法律を研究している府立高校教諭の羽山健一さん(48)が、
与党案に盛り込まれた「公共の精神」をテーマに講演。羽山さんは「最近の凶
悪な少年事件などをすべて教育のせいにする風潮の中で、社会の一員としての
自覚を求める『公共の精神』の必要性は説得力を持つ。しかし、改正案はこの
言葉を愛国心や国を守る精神を説明するために使っている」と述べた。【牧野
宏美】