『毎日新聞』鹿児島版 2006年6月4日付

教育基本法改正:「改悪反対」鹿児島で県民集会 /鹿児島


 教育基本法改正に反対する県内の教職員組合や市民団体などが3日、鹿児島
市中央公民館で「教育危機突破6・3県民集会」を開き、教職員ら約800人
が参加した。

 集会では西原博史・早稲田大教授(憲法学)が「教育基本法を変えることが
もつ意味」と題して講演した。現行法の基本理念について「第1条が示す『人
格の完成』を教育の目標とし、そのために必要な能力を身につけさせること」
と強調。その一方、今国会で審議されている改正案について「教育が『愛国心
を育てること』に変わり、やがては国家への忠誠を問う『踏み絵』を家庭や地
域に回しかねない」と警告した。

 集会では、「国民的議論もないままの改悪強行を絶対に容認できない」との
アピールも採択した。【内田久光】