『岩手日報』2006年5月29日付

「教育基本法改正反対」 盛岡で集会


 「教育基本法改悪を止めよう!県民大集会」(教育基本法を守る岩手の会主
催)は28日、盛岡市大通1丁目の岩手教育会館大ホールで開かれた。3回目
となる今回の集会には、同会の会員や関係者ら約600人が参加した。

 同会代表の岩手大教育学部の武田晃二教授は「教育基本法が現場教育とどう
関係するのか、議論は始まったばかりだ。政府案に反対しながら、皆さんと語
り合っていきたい」とあいさつした。

 同日はジャーナリストの斎藤貴男さんによる「憲法・教育基本法を変えては
ならない」と題した講演も行われ、参加者は真剣な表情で耳を傾けた。

 斎藤さんは「愛国心を法律で定めるのはおかしい」「小泉構造改革の生み出
した格差社会は、教育の場にも現れている」と政府の同法改正案に疑問を投げ
掛けた。

 同会は武田教授ら約80人の呼び掛け人によって、昨年6月に発足。岩教組、
県高教組の関係者、岩手大教授のほか、作家の高橋克彦さんら約500人が所
属する。

 集会終了後、同会館から不来方橋まで、参加者らによるデモ行進が行われた。