『読売新聞』2006年5月23日付

「教育基本法」24日に実質審議入り


 衆院教育基本法特別委員会(森山真弓委員長)は23日の理事懇談会で、政
府の教育基本法改正案の総括質疑を24日に行うことを決めた。小泉首相が出
席し、実質審議に入ることになる。

 民主党は23日、同改正案の対案となる日本国教育基本法案を衆院に提出し
た。24日の特別委で提案理由説明を行う予定だ。

 民主党案は前文と21条で構成し、「愛国心」について「日本を愛する心を
涵養(かんよう)する」と前文に明記した。政府案はこの点に関し、条文の中
で「我が国と郷土を愛する態度を養う」としている。

 鳩山幹事長は23日の記者会見で、「少なくとも1、2年の国民的な議論が
必要だ。47都道府県で地方公聴会を開くぐらいの議論にしなければいけない」
と述べ、今国会で結論を出すことに反対する考えを示した。