『沖縄タイムス』2006年5月24日付

教育基本法「改悪やめて」/教員ら450人が集会で訴え


 「教育基本法改悪ストップ!」県集会(同集会実行委員会主催)が二十三日、
北谷町のちゃたんニライセンターで開かれ、教員ら約四百五十人が参加した。
今国会に提出された教育基本法改正案に反対する意思を確認、アピールした。

 千葉大学教員の三宅晶子さんが閣議決定された与党の改正案と現行の教育基
本法を対比しながら講演。「愛国心」を示す文言が盛り込まれたことや「教育
の方針」から「教育の目標」に表現が変わっている点を指摘。「国家と国民の
関係を逆転させている。国家が学校、さらには家庭教育にまで干渉するだろう」
と改正の危険性を強調した。参加者らは熱心に聞き入っていた。

 勝連小学校の伊波由紀子教諭、高教組の福元勇司書記長、中部地区労の宮平
光一議長が決意表明。「われわれはあきらめずに協力し合って、断固反対の意
思を示していく」と会場に訴えた。

 「現行教育基本法を守り生かすこと」「現行教育基本法の改悪を行わないこ
と」の二案が集会決議として採択された。