『毎日新聞』2006年5月16日付 <法科大学院>全74校中33校で定員割れ 今年度入試で 制度導入から3年目を迎えた法科大学院の今年度入試で、全74校中33校 で定員割れとなったことが15日、文部科学省の調査で分かった。約6割が定 員割れとなった前年度よりは改善されたが、4月1日時点で国立5校、公立2 校、私立26校が定員に届かず、欠員は計31人となった。 全体の志願者数は4万341人と、前年度から約3%減った。国立は1万1 052人で約12%増、公立も1493人で約43%増となった一方、私立は 1割減の2万7796人。志願倍率は7.2倍から6.9倍に下がった。社会 人は全体の約33%に当たる1925人が入学した。 半数弱の学校で定員割れが生じたことについて、文科省は「学生の質を維持 するために合格者を絞り込んだためではないか」とみている。【長尾真輔】 |