共同通信配信記事 2006年5月15日付

教育基本法の対案決定 民主、今月中にも法案提出


 民主党の教育基本問題調査会(鳩山由紀夫会長)は15日午後、国会内で総
会を開き、政府の教育基本法改正案の対案となる「日本国教育基本法案」要綱
案を正式に決めた。今月中にも法案化して国会に提出し、与党に論戦を挑む。

 愛国心について前文に「日本を愛する心を涵養」と明記。計21条の条文で
は宗教教育に関して「宗教的感性の涵養」の尊重を盛り込んだほか、国、地方
自治体に教育予算の安定的な確保を義務付けている。

 総会では愛国心の表記をめぐり、一部議員から「強制ではないことを明記す
べきだ」「時の政府の解釈や運用によって将来的に押し付けとなる懸念が残る」
との指摘が出た。