共同通信配信記事 2006年5月11日付

文科省OB企業が7割受注 国立大など発注の管工事


 文部科学省OBの天下り先企業が、文科省が発注した1億円超の工事の約8
割を受注していたことが明らかになった問題で、天下り先企業が2005年度
までの4年間に、本省以外の国立大などが発注した管工事でも、総契約額の約
7割を受注していたことが11日、分かった。

 参院行政改革特別委員会で共産党の井上哲士議員が指摘した。

 井上議員は、空調など管工事関係に再就職したOBでつくる「櫟(くぬぎ)
の会」(解散、昨年8月の会員約60人)の会員名簿を入手。再就職先と工事
受注状況を調べた。

 この4年間に国立大などが発注した管工事は約1600件あり契約総額は約
1700億円。このうち天下り先企業が約400件、計約1200億円と約7
割を受注、1億円を超える随意契約では9割以上を請け負っていた。