『毎日新聞』佐賀版 2006年5月9日付

佐賀大:意識改革へ7項目の理念−−法人化後の憲章公表 /佐賀


 佐賀大(佐賀市、長谷川照学長)は8日、法人化後の大学憲章を公表した。
国立大学から「佐賀の大学」へと意識改革を図るのを目的に、地域への寄与な
ど7項目の理念を掲げている。

 佐賀大は04年4月に法人化。大学の目的や特色を明確にするため、昨年4
月から1年がかりで憲章をまとめた。長谷川学長は会見で「今年度は佐賀大の
改革元年。どういう大学なのかをはっきりと打ち出し、内外に宣言するもの」
と制定の意義を語った。

 7項目では、学術研究の水準を向上させ、佐賀地域独自の研究を世界に発信
する▽教育と研究の両面から、地域や社会の諸問題の解決に取り組む▽不断の
検証と改善に努め、佐賀の大学としての責務を果たす−−などとうたっている。

 制定に合わせ、具体的な政策や企画を立案する「総合企画室」を学内に設置。
少子化などを反映した大学間競争時代に対応するため、各学部の教授らをメン
バーに、10年度から6年間の次期中期計画の立案などに取り掛かる。【姜弘
修】