共同通信配信記事 2006年4月29日付

東北大にスーパー大学院
世界水準の研究者を養成


 東北大は4月、国内外の優秀な大学院生を募集、選抜し、少数精鋭の研究者
を養成する国際高等研究教育院(院長井上明久副学長)を設立した。

 国公立大の法人化などで大学の運営環境が厳しくなる中、生き残りをかけた
取り組み。奨学金などを充実させて人材を集め、世界最高水準の「スーパー大
学院」を目指す。

 教育院では、従来の分野を融合した「生体・エネルギー・物質材料」など5
つの新研究領域を設定。既存の研究科に在籍しながら新領域科目を修めた人の
うち、成績優秀な修士課程の2年次生(最大50人)、博士課程の各学年生
(各最大30人)を選抜し、それぞれ月額15万円、同20万円の奨学金を支
給したり、国際会議への出席費用を支援したりする。