新首都圏ネットワーク
  トップへ戻る 以前の記事は、こちらの更新記事履歴

『山梨日日新聞』2006年4月21日付

成績・人物ともに優秀な学生の授業料免除
山梨大が特別制度、「やる気」を喚起


 山梨大(貫井英明学長)は本年度、成績・人物ともに優秀な学生の授業料を
免除する特別待遇学生制度を新設した。国立大学法人化で国が配分する運営費
交付金を財源とした同大独自の試みで、学生のやる気を喚起し、大学の特色化
にもつなげたい考えだ。

 同制度は成績優秀者を奨励することで、学生全体の勉学への意識高揚を図る
のが主目的。二年生以上が対象で前年度までの成績をもとに各学部が推薦、学
長が認定する。一年間の授業料(五十三万五千八百円)免除が原則で、対象者
が絞りきれない場合などは、半額免除することもある。

 初年度は全額免除者六人(教育人間科学部二、工学部四)と半額免除者四人
(いずれも医学部)を決定。二十日は貫井学長が全額免除者六人に決定通知書
を手渡し「今後も勉学に励み、自分を磨いてほしい」と激励した。

 特別待遇生となった教育人間科学部三年の石倉みなみさんは「兄弟がいるの
で経済的に助かりうれしい。認定を励みに頑張りたい」と話していた。

 文部科学省などによると、国立大学法人での同様の制度は、○四年度に北陸
先端科学技術大学院大(石川県)が、○五年度は山口大などが導入していて
「各大学独自の勉学奨励策の模索が進んでいる」(同省)としている。