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『西日本新聞』2006年4月26日付

長大が残業代6700万円未払い 労基署2回勧告


 長崎大学(長崎市)が昨年、長崎労働基準監督署から職員に対する残業代未
払い(サービス残業)の是正勧告を2回受けていたことが25日、分かった。
未払い分は延べ531人、計約6700万円。同大は3月までに本人への支払
いは済ませたが、公表していなかった。

 同大によると、勧告は昨年2月と11月。1回目は医歯薬学総合研究科、2
回目は医学部・歯学部付属病院への労基署の立ち入り調査で発覚した。大学側
が調べた結果、1回目が266人の3カ月分で約2600万円、2回目が26
5人の6カ月分で約4100万円が未払いだった。

 同大は1回目の是正勧告を受け、時間外勤務の管理規則を新たに設け、所定
用紙に残業時間を記入して上司の許可を得ることにしたが、徹底されず、記入
時間より長く残業しても報告しない職員が多かったという。

 大学職員は2004年4月に国立大学法人になるまで労働基準法の適用外だっ
た。同大の崎山毅・人事担当理事は「今後は管理を徹底したい」と話している。