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『北國新聞』2006年4月19日付 金大に広報戦略室 県民が誇れる大学へ 室長に学外の「プロ」 金大が誇る世界的な研究や特色ある教育、社会貢献などを広く発信するため、 金大は今年度、学外から室長を登用して広報戦略室を設置した。大学間競争が 激化する中、それぞれの研究分野では決して引けを取らない「金大」を世界ブ ランドに仕立てることを狙う。手始めは「顔の見える大学」に脱皮、県民が誇 れる大学を目指してイメージアップ戦略に乗り出す。 室長に就いたのは金沢21世紀美術館の設立準備から広報担当として活躍し た市川照l(てるよ)さん。立教大卒業後、東京の広告代理店で約十年にわた りテレビ番組や文化事業を制作してきた経験を生かし、金沢21世紀美術館を 世界的に有名な美術館にする一翼を担っていた。 松本芳江係長は金大の実務をこなしてきた経験と、母親としての経験を生か した「ママさん広報」を心掛ける。法人化したとはいえ官僚的な体質が残る金 大に、市川室長の斬新なアイデアを吹き込む堅実なパイプ役として期待されて いる。 施設関係に詳しい山内智史さん、情報技術に強い辻谷友紀さんもそれぞれの 力を発揮している。 市川室長は「早大なら早大、慶大なら慶大の学風が全国に知られている。そ れなら金大は『ものづくりを大事にする誠実な大学』でどうだろうか」と話す。 質の高い美術館と同様、質の高い大学がある街は生活の質も豊かになり、都市 の魅力が増すと考えており、「金大の素晴らしさを県民に伝え、誇りにしても らえる努力が必要だ。誇りは教員や学生にとって目に見えない力になる」と話 した。 |