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『毎日新聞』2006年4月17日付

教育基本法改正案:民主党、今国会成立に反対で党内調整へ


 民主党は、教育基本法改正案の今国会成立に反対する方向で党内調整を進め
る考えだ。20日にも教育基本問題調査会(会長・鳩山由紀夫幹事長)で対応
を協議するが、小沢一郎代表が「対立軸」路線を掲げているうえ、衆院千葉7
区補選を控え、法案賛成の声は党内でほとんど聞こえない。

 鳩山氏は16日のNHKの番組で「(法改正は)憲法改正と同時にやるべき
だ」と主張。「拙速」を前面に出すことで、内容に踏み込まず反対姿勢を打ち
出したい考えだ。

 ただ、「愛国心」については与党同様、党内に賛否両論を抱え、党内が反対
で一枚岩というわけではない。日教組の強い支持を受ける旧社会党系議員は法
改正に反対だが、小沢、鳩山両氏のグループには賛成派も多い。同党が昨年4
月にまとめた同法改正に関する中間報告では「愛国心」の扱いは両論併記とさ
れた。

 法案が提出されれば「拙速」という手続き論だけで論戦を乗り切るのは難し
く、党内には「対案を作るべきだ」(中堅)との声もある。【須藤孝、山田夢
留】