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『西日本新聞』2006年4月14日付

大学間競争生き残りへ求む助っ人 大分大が開学以来初 民間人課長を公募


 大分大学(羽野忠学長)は、学生の就職活動など人生設計を総合的に支援す
る「キャリア開発課」を4月から新設、課長を民間から公募している。従来の
就職支援室を改編した同課は、就職活動の後押しに加え、企業が求めるコスト
感覚やスピード感を民間人の視点で学生に指南するのが目的。課長ポストを民
間人限定で中途採用するのは、同大では初めてという。

 対象は40歳以上55歳未満で、企業でのマネジメントや採用業務経験者、
私立大の就職課業務経験者を想定。就職先開拓や活動支援に加えて、(1)キャ
リア教育やインターンシップ関連業務(2)卒業生の組織化や追跡調査―など
を担当。これまで学部単位になりがちだった支援活動を全学的に指揮する。

 学生のニーズを踏まえた支援態勢を強化して、少子化時代の大学間競争を生
き残るのが狙いで、羽野学長は「就職やキャリア形成に関し、企業と大学には
“ずれ”があるのが現実。それを補うには民間で活躍している人を招くのがベ
ターと考えた」と話している。

 同大によると、国立大学法人では熊本大、京都大、愛媛大などが同様の内容
で民間人を採用・公募している。

 募集締め切りは今月21日で採用予定日は7月1日。大分大人事課=097
(554)7408。