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『毎日新聞』埼玉版 2006年3月29日付

連携協定:埼玉、茨城、宇都宮、群馬の国立4校 大学院間で、各学長が調印


 埼玉大、茨城大、宇都宮大、群馬大の国立4校が大学院間の連携協定を結び、
さいたま市内のホテルで28日、各学長による調印式が行われた。法人化によ
り求められる国立大学の高度研究拠点化や、創造性豊かな技術者の育成を進め
るのが目的という。今後は大学院間で教員を相互派遣して講義をしたり、IT
やバイオテクノロジーなどの分野で共同研究を行う。連携後の大学院生(修士
課程)の人数と教員数は、東大、京大、大阪大に次ぐ規模になるという。

 4大学によると、連携は大学院の全研究科が対象で、同じ専門分野の教員が
相互に講義を行ったり、学生の学位審査をする。高額な分析装置や各校の学術
文献を共同利用できるメリットもあるという。「さいたま市まで3時間かかる」
(茨城大)など移動時間が課題だが、インターネットなどを活用して「距離の
壁」を乗り越える考えだ。

 埼玉大の田隅三生学長は調印後、「規模や歴史的経緯の似通った大学院同士
の連携はうまくいくと思う。発展させていきたい」と話した。【斎藤広子】