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『静岡新聞』2006年3月29日付

産学官連携へ協定締結 静大と浜松市


 浜松市と静岡大は29日、産学官連携に関する包括的協力協定を締結した。
北脇保之市長と天岸祥光学長が市役所で協定書に署名した。期限は5年間。大
学発ベンチャーの創出支援事業、人的交流などに取り組み、科学技術や産業の
発展を狙う。地域活性化をめぐる同大と自治体の協定締結は初の試み。

 浜松市商工部と静大イノベーション共同研究センター(同市新都田)が事務
局となり、創業・第二創業支援、知的財産活用事業、技術相談など6つの柱で
連携強化する。

 具体的には、中小企業基盤整備機構が今年8月に同市和地山に設置する大学
連携型インキュベート施設の運営に協力し、入居するベンチャー企業の支援に
当たるほか、産学交流会などを通じた大学の先端技術と企業とのマッチング、
知的財産活用の戦略計画を練るなどの事業を展開する。

 北脇市長は「人材や財源支援など、市には産学官連携の触媒の役目がある。
協定締結は産業振興の原動力」と述べ、天岸学長も「自治体との交流促進は
(静大の)中期計画書に掲げている。(国の公募事業など)プロジェクトの外
部資金を得る際、自治体の支援は大きい」と期待を込めた。